在ベラルーシ日本国大使館の徳永大使に、ベラルーシでの生活やビジネスのしやすさやについてお話を伺いました。

ベラルーシ、とてもよいとこです!

(TOP写真はホテルのフロントのスタッフさん。仲良し!)

徳永大使と。後ろにある戦車は、ナチスからベラルーシを解放したことを記念するソ連軍戦車

・国民が非常に優しい。治安も良く、政治も安定していて、宗教対立や人種対立も目にしない

・外国人相手にぼったくらない。お釣りも誤魔化さない。物の価格設定もきちんとしていて、ベラルーシ人同士で値切ったりもしない。チップ文化はない。もちろん払う人は払うけど。

・2018年5月現在、ベラルーシで暮らしている日本人は約60人。とはいえ内7人は大使館関係者。大半は留学生。ロシア語の勉強やバレエの勉強のために留学している

・政策を立てたり実行する際のスピードが早い。HI-TECH PARKでの取り組みや、最近の暗号通貨の法制化、免税措置はまさにそれ

・国をあげてIT産業を盛り上げている。資源が豊富ではなく、国土も小さく、人口も多くないので、ITが国の今後を担う産業だと考えている

・ビジネス慣習として、欧米のようなギチギチの契約社会、訴訟社会というわけではなく、話し合いで解決することが多い

・歴史ある国だが、度重なる戦火で歴史的建造物の大部分が消失してしまい、観光名所的なものは多くない

・言語はベラルーシ語だが、ロシア語を話せる人が多い。大学の授業はロシア語だし、ロシア語を話せないと出世はできない。一方で、英語を話せる人は多くない。とはいえ、大卒者やIT関係の人は英語を話せる人が多い

・日本に対しては良い印象を持っている。テック大国というイメージ。そのためHTPは日本のIT企業を誘致したいと思っている。先日もHTPの代表からそういった話を聞いた

・日本文学(特に村上春樹)やアニメ、漫画も人気。日本語を学んでも現状は仕事に繋がらならないが、それでも日本語を専攻する学生は少なくない。だから、ロシア語、英語、日本語の三ヶ国語を話せる人を見つけるのは、決して難しくはない

・EU加盟国ではなく、親ロシア政権で、独裁国家ともいわれているので、あまり情報が国外に発信されず、日本での知名度はまだ低いし、ヨーロッパの中でも知名度が低い

・だからベラルーシの人は、「一度は来てみて」とよく言う。たしかに来てみれば良さは分かる

・日本企業からの日本大使館への問い合わせは、感度の高い人からは来るが、現状は多くはない。日本大使館としては、日本企業の進出を積極的にサポートしていきたい

 

というわけで、徳永大使のお話を聞いて、改めてベラルーシという(日本ではまだまだ知名度の低い)国の実態と魅力を知ることができました。

IT産業の発展に向けた取り組みは、日本でも参考になると思いますし、また、日本のIT企業がベラルーシに進出するメリットもある(英語圏の優秀な人材を安価に獲得できて、しかも税制優遇!)と思います。

それと、ベラルーシに来て思ったのが、人がみな本当に優しいということです。

ヨーロッパの北側とか西側に行くことが多いですが、あの特有のツンとした対応、ほんのり感じる人種差別が、ベラルーシでは全然なく、気持ち良く過ごせました。

毎朝通ったホテル近くのパン屋のスタッフさん。オープン前の時間に着いちゃった時でもドアを開けてパンを売ってくれました

空港まで運転してくれたUBERのドライバーさんは超いかつかったですが、写真をお願いしたらサングラスを外してくれて、思いのほか優しい目をしてました