AI時代を生き抜く人材を育成する教育手法として最近注目を集めている「STEAM教育」。Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(化学)の5科目を統合的に学習する教育手法です。

ミャンマーという教育格差、情報格差、貧富の差の激しい国で、「ミャンマーから国際社会の未来を担っていく子どもたちを育てよう」という想いでSTEAM教育事業に取り組まれている「TIAM Inc.」の創業メンバーの岩佐光平さん、三橋咲さんと、インターンの高安めい菜さんにお会いしてきました。

ちなみに「TIAM」という社名は、ペルシャ語で「はじめてその人に出会ったときの、自分の目の輝き」という意味の(日本語にはない)言葉で、STEAM教育を受けた子どもたちが、新しいものに出会ったことで目をキラキラさせて欲しいという想いを社名に込めているそうです。かっこいい!

岩佐さんは、小学生時代からプログラミングをやっていたという生粋のエンジニアで、日本でIT企業を経営されていましたが、海外でのビジネスに興味を持たれ、まずはベトナム、次にミャンマーでビジネスをされ、すっかりミャンマーが気に入り、今はご自身が経営していたIT企業のミャンマーオフィスの代表をされています。

三橋さんは、アルゼンチン生まれのパナマ育ち、英語、スペイン語、ミャンマー語を話す国際人で、東京外国語大学に在学中でありながらミャンマーでフリーランスのグラフィック&ウェブデザイナーとしても活躍されています。

そんなお二人と、もうお一方の三名で2018年に創業したのがTIAM Inc.で、同年11月から子供向けプログラミング教室「Kids Labo – STEAM Education Center」を開校されました。

今となっては信じられませんが、かつてのヤンゴンはアジア有数の教育都市だったのですね。シンガポールの建国の父であるリー・クアンユーは、シンガポール独立に際して、「ヤンゴンを目指せ」と国民に訴えたほどでした。

しかし、長きにわたる軍事独裁政権の下、ミャンマーの教育レベルはアジア最低レベルに低下。ようやく民主政権に移行して教育政策の改革が進んで入るものの、まだまだな状況です。

そんなミャンマーで、社会を支える能力をもった人材を育成するための一つの方策がSTEAM教育であり、STEAM教育を広めるための第一歩として、まずは子供向けプログラミング教室を始められたとのことでした。

2019年2月からは、ヤンゴンのインターナショナルスクールと連携して、プログラミングの出張授業もされるそうです。

本当に凄い取り組みをされているのですね。熱い想いに痺れました。

ヤンゴン在住で、お子さんにSTEAM教育をしたいと考えられている人がいたら、ぜひKids Laboにお問い合わせください!

(Kids LaboのFacebookページ)