最近よく聞く中国関連のニュースで、今や都市部はキャッシュレス社会で、誰もがAlipayやWechat payでお金をやり取りしていて、物乞いですらQRコードで施しを求めてくる、というのがありますが、今回上海のあちこちを回って、それはだいぶ大げさかも、と思いました。

もちろん、AlipayやWechat payに対応した店はかなり多いのですが(チェーン店とか比較的新しい店など。屋台でも観光地の店は対応してますね)、そうでもない店も普通にありました。

例えば、この写真の店は上海のど真ん中にある、人気の小籠包の名店。いつも行列ができています(写真は早朝だったので空いてますが)。

明らかにAlipayやWechat payに対応した方がレジがスムーズになるのに対応しておらず、中国人のお客さんも普通に現金で払ってました。

それから、この写真は電車の券売機。

左端の4台のキャッシュレス端末で(QRコードをかざして決済できます)、残りは全部現金端末ですが、みんな普通に現金端末を利用してます。

あと、物乞いは既に10人以上見まして(結構多い)、皆一様にプラスチックのカップを突きつけて施しを求めてきますが、ネットで話題になったQRコードの貼られたカップを持っている人は1人も見ませんでした。

多分、日本人が訪れるところは基本的に観光地で、それはつまり中国全土から観光客が押し寄せるというわけで(中国は広いので、地方の中国人からすれば上海に行くのも一大旅行です)、彼らを効率よく捌くためにキャッシュレス対応してる店が多いのですが、別に観光地でないローカルなエリアの店は、今までどおり現金社会って感じですね。

中国に限らず、海外のニュースって大抵バイアスがかかっているので、現地に行ってみると実はそうでもない、という経験は多いです。