人材を採用する方法は、リクルートなどの採用媒体に求人広告を掲載する「インバウンド・リクルーティング」(求職者から応募してもらう)が、日本では中心です。
ですが、日本の10年先を行くアメリカでは、優秀な人材にダイレクトにアプローチをして採用する「アウトバウンド・リクルーティング」(会社から求職者にアプローチする)が今やトレンドです。
そんなアメリカで世界No.1の求人専門検索エンジンを運営しているIndeed(実は2012年にリクルート社が約1000億円で買収していました)を訪れて、優秀な人材を採用するための最先端のノウハウを聞いてきました。

アメリカでは、今や採用を「マーケティング」として捉えているとのことです。
イノベーションを引き起こす優秀な人材は企業にとって財産であり、他の企業と競い合って獲得しなければならない存在なわけです
Googleなどのシリコンバレー発のIT企業がダイバーシティ(多文化主義)を重視するのは、優秀な人材は貴重な存在であり、人種、宗教、性別などに拘って採用を見送ってられない、という合理的な判断なのでしょう。

マーケティングとなれば、まずは「見せ方」が重要になります。
デジタルネイティブ世代はまずはネットで情報を収集するので、会社のWebサイトを魅力的に見せる必要があります。
(ありきたりな情報がつらつらと文字で記載されているだけの退屈なサイトでは、応募したいとは思えません)

そして、今はPCではなくスマホで検索するのが当たり前なので、スマホフレドリーなサイト設計になってないといけません。
(スマホファーストの時代です。ゴチャゴチャしたPC向けサイトはスマホで見る気になりません。)

Indeedの調査によれば、応募者が採用面接時に好感を持つと、SNSなどで好意的な情報を拡散する確率が9倍に上がるそうです。
そのために、採用面接時に応募者に企業ブランドを訴求するノベルティを渡すこともするそうです。

さらにIndeedでは、「Indeedで働くことは素晴らしい経験なんだ」というブランディングをしているそうです。
ハッシュタグ(#InsideIndeed)で、InstagramやTwitterでIndeedで職場の雰囲気をシェアしていることも、その取り組みの一つです。

(Instagram)

(twitter)

どれもフォトジェニックで、こんな職場で働いてみたい!と思えますね。
Instagramのブームからも分かるとおり、「テキスト」で説明するのではなく、「画像」や「動画」で感性に直接訴えかけるマーケティング手法が、これからは重要になるのでしょう。

Indeedのミッション「We help people get jobs」