Amazonが137億ドルで買収したことで有名な自然派高級スーパー「Whole Foods」のNYの店舗に行ってみましたが、この目で店舗の様子を見て、なぜAmazonが買収したのか、その理由がよくわかりました。

マンハッタンにも沢山店舗があります

Whole Foodsは1978年に創業し、過去10年間では店舗数・売上共に増えている一方で、営業利益は2015年9月期から2年連続で減少、直近の2017年2~4月期でも、売上は前年同期からほぼ横ばいの一方で、営業利益は約30%減るなど、最近はだいぶ苦戦していたようなので、Amazonに身売りしたのも分かります。

Amazonに買収されたことがさり気なく触れられています

では、なぜAmazonはWhole Foodsを買収したのか?

Whole Foodsの雰囲気は、「クイーンズ伊勢丹をさらに高級でお洒落にした感じ」です。

オーガニックの野菜が綺麗に陳列されてます

置いてある商品は、食品だけでなく生活雑貨やコスメ、はたまたペットフードまで、どれもオーガニックでお洒落で高価格、品揃えも豊富で、いかにもアメリカ的なビッグなサイズの商品はありません。

客層も、上品でエリート感があり、スタイルも良い人ばかり。

Amazonは、そんなWhole Foodsの優良な顧客のデータが欲しかったのでしょうね。

ベーカリーやレストランなどもあります

それに、 Amazonは今、あらゆる小売での垂直統合型のモデルを目指しています。
(既にアパレルを自社ブランドで展開しています)

今後は、生鮮食品で自社ブランドを展開して成功を収めるために、Whole Foodsの強力なブランド価値を活用するつもりなのでしょう。