クアラルンプールに新しくできたばかりのコワーキングスペース「ORBIT」を訪問して、運営者のJack Chanさんとスタッフさんにお話を伺いました。お会いしてきました。
Jackさんは元々(現在も)「DOJO」というコワーキングスペースのオーナーなのですが、そこでの実績が評価され、政府のフィンテック支援プログラムで、マレーシア中央銀行と連携の上で開設されることになった、フィンテック支援に特化したコワーキングスペース「ORBIT」の運営を委託されています。
だから、コワーキングスペース内にはフィンテックのサービスのデモンストレーション施設や、マレーシアの中央銀行の出張所(?)的なものもありました。また、日本のブロックチェーンスタートアップも固定オフィスを借りているそうです。
それにしても、華僑社会・人脈社会のマレーシアで政府系のお仕事を受けるためには、普通はかなりのコネクションが必要になるのですが、なにぶんコワーキングスペース業界はマレーシアではまだ黎明期で、歴史が浅くてプレイヤーの数が少ないこともあり、そういうコネクション関係なく、実力で受注できたそうです。
日本では2012年くらい前からコワーキングスペースが出始めましたが、マレーシアでは2017年くらい前からだそうです。だから、Jackさんからは「日本でコワーキングスペースが一般的に認知されるまでなん年くらいかかった?」という質問もありました。
コワーキングスペースとして直面している課題も、やっている取り組みも、日本とかなり似ていました。
利用料に関しては、日本のコワーキングスペースとあまり変わりませんでした。
マレーシアの物価が日本より安いことを考えると、割高に感じるかもしれませんですが、バンコクのコワーキングスペースも同じような値段でしたので、ようは日本の相場が世界標準から比べると割安なのでしょう。
面白かったのは、都市部であるクアラルンプールでは人間関係が希薄になりがちなので、コワーキングスペースの利用者向けのアクティビティとしてキャンプとかも企画したりするそうです。
こちらからは、日本のコワーキングスペース業界が直面している問題や、働き方改革の文脈で柔軟な働き方を後押しすべく、政府がコワーキングスペース業界を支援しているといったお話をしました(マレーシアは現在も人口が増加しているので、労働人口減少を理由としたコワーキングスペース支援という話には驚かれました)。
マレーシアでフィンテック系の事業をやられる方は、ぜひORBITを利用してみてください!
新しくて雰囲気も良くてお洒落なスペースですし、Jackさんもスタッフさんも素敵な方ですよ。