ベトナムの首都ハノイで人事コンサルをされている豊田さんとお会いしてきました。
豊田さんは大手人材会社に新卒で入社されて営業をされていたものの、大学の社会人コースで人事を勉強され、それを活かして外資系大手企業の東京オフィスで人事をされ、そこから大手企業のインドネシア支社、マレーシア支社、ベトナム支社の駐在員として海外での人事のキャリアを積まれた後、ベトナムで単身起業されたという、人事×海外という珍しいキャリアの方です。
豊田さんからは、ベトナムのでビジネスの面白さ、難しさ、ハノイとホーチミンの違いや複雑な関係性など、今まで知らなかったベトナムのビジネスの実情を詳しく教えていただきました。
特に興味深かったのが、日本の小売業がベトナムでビジネスをすることの難しさです。日本企業が真面目に多額のライセンス費用や関税を支払って、正規ルートでベトナムで小売業を始めても、「この商品が流行る」とベトナムの商売人から思われ次第、日本に30万人いると言われているベトナム人労働者のネットワークを駆使して、彼らに日本国内でその商品を大量に購入してもらい、ベトナム帰国に際してスーツケース、キャリーバッグでこっそりと持ち運んでもらうことで、ライセンス費用や関税を支払うことなく、同じ商品を大量に仕入れてベトナム国内で販売されてしまうことも多いそうです。
その対応策、そういう状況下でいかに日本企業が対ベトナム、対ASEAN各国でビジネスを成功させるか、観光業以外のインバウンドビジネスの可能性、日本に行かないと購入・体験できないものを提供することの重要性など、非常に興味深い話をお聞きできました。
ちなみに豊田さんは、僕と同じく、極力人を雇わず、個人としての能力・活動領域・ブランディング等を、ITを活用することで最大化するやり方をされていて、また、月額定額で相談し放題というサブスクリプション(顧問)モデルもやられていて、やはり専門家ビジネスの行き着く所はこうなりますよね、と自分自身納得ができました。
豊田さん、ありがとうございました!