深センにあるファーウェイ本社を尋ねました。
大企業の本社というと、大きなビル一頭丸々オフィス、みたいなイメージがありますが、ファーウェイの場合は200万平方メートルの広大な敷地内がA〜Kのエリアに分かれ、沢山の建物が立ち並び、まるでひとつの街でした。
・ファーウェイ本社は「キャンパス」と呼ばれている。キャンパスの敷地面積は200万平方メートル(東京ドーム約42個分)
・1998年から2004年にかけて建設され、現在では4万人を超える社員が働いている
・キャンパスの建設が開始されたのは今から20年前の1998年。その頃はまだファーウェイはグローバルカンパニーではなかった
・そんな段階で将来の規模拡大を見越して、広大な土地を取得し、建物の建築を徐々に進め、今もエリア内に次々に新しい建物が建築されている
・建物の高さは低め、間隔も十分あけて、植物も沢山植え、働く環境の良さを重視してる
・建物のデザインもユニーク、自然と調和したものから、欧米的なもの、モダンなものまで
・キャンパス内のエリアの区分けは以下のとおり
A 経営管理センター(行政区)
B 人事、総務、法務
C 財務経理
D 旧データセンター
E 試験センター
F R&Dセンター
G 実験センター
H ゲストセンター
I ゲストセンター
J 研修センター(ファーウェイ大学)
K 物流センター
・キャンパスがあまりに広いので、エリアをまたぐのは大変。社員は電話をすれば10分以内にミニバンが来て送迎してくれる。シェアバイクもあちこちに置いてある
・キャンパス内には広大な池があるが、ブラックスワンを飼っている
・三つ星ホテルの基準で建てられた10棟のヨーロッパ様式の社員寮。総部屋数は 3,036部屋
・社員寮には連続して2年までしか住めない。2年経ったら1回出て、再度申し込まないといけない。新しく入る社員を優先。一定の役職になったら住めない(お金あるから。既得権益化させない)
・ファーウェイ本社を訪れる海外からの顧客や本社以外で勤務する社員のために、英華苑ホテル(イ ン・ファー・ユェン・ホテル)が社員寮に併設されている
・クラブハウス、プール、バスケやサッカー場など、社員が気持ちよく生活できるような施設も色々ある
これまでグローバル企業の本社を色々見てきましたが、ファーウェイ本社は、サンフランシスコのGoogle本社が近い感じでした。
ですが、その雰囲気の良さ、洗練さ、規模感は、Google本社を上回るほどのものでした。
人種、宗教、性別、年齢、経歴などにかかわらず、全世界の優秀な人材を集めて競争力を高めるべく、魅力的なオフィス環境を整備するグローバル企業の姿が、そこにありました。