フィンテック先進国として有名な北欧ですが、国や銀行がブロックチェーンの技術を、もう既に行政、金融サービスに導入されていたり、実験が進んでいるのには驚きました。

そんな北欧でのブロックチェーン技術の活用を、ブロックチェーンに特化したスウェーデンのベンチャー企業「ChromaWay」(クローマウェイ)のCEOから聞きました。

  • クローマウェイは2014年にストックホルムで創業、現在社員11名、シェアワークプレイスにオフィスを構えるスタートアップ
  • ・スタートアップだけど、顧客はLHV銀行(エストニア最大の金融グループ)や、スウェーデンの国土地理院、通信キャリアなど
  • 最初に同社の技術を採用したのがLHV銀行。ユーロベースの決済プラットフォーム「Cuber」をLHV銀行と共同開発
  • 2016年にはスウェーデンの国土地理院の不動産取引プロジェクトに参加。不動産取引の際の買主、売主の意思確認や登記の移転をデジタルで完結する仕組みを構築中(銀行の応接室で司法書士同席で色々面倒な手続きをやる必要がない!)
  • 自社の技術を「スマートコントラクト(安全で効率的な方法で契約をデジタル化すること)のミドルウェア」と考え、スマートコントラクトプラットフォームの構築に取り組んでいる。今後は選挙での投票、貿易取引、金融商品の売買、不動産等の資産移転に活用していく予定

創業数年、社員数名、コワーキングスペースで働くスタートアップに、金融機関や行政機関が業務システムの開発を依頼してしまう、そしてすぐに実用化してしまうそのフットワークの軽さ、スピード感には驚かされました。

どこかのメガバンクがどこかのベンダーと何千億円、何十年かけて終わりなきシステム開発をしている内に、世界はどんどん変わっていき、旧来型の人工いくらのビジネスモデルは消え去っていくのでしょうね。

北欧のコワーキングスペース

オフィス機能の一部はセンスのいいコワーキングスペースを間借りしています