ジャカルタ市内の有名観光地「独立記念塔広場」の駐車場脇に長年あった屋台村が、2015年5月にフードコート「ルンガン・ジャカルタ」に生まれ変わりました。

長年、営業許可も曖昧なままカオスな屋台村が広がっていましたが、政府の商業地区整備策の下、調理・接客の技術指導は飲料メーカー大手が支援し、食器も無償提供、開店には国営銀行が融資し、衛生管理には国家医薬品食料監督庁が監督指導に当たるなど、官民あげての一大プロジェクトで、安全安心高品質なフードコートを目指したようです。

その中でも特に注目を集めたのは、キャッシュレス化です。

フードコート内での支払いは、国営銀の電子マネーカードに限られ、現金払いは認められません。

利用者は1枚2万ルピア(160円)のカードを購入して決済し、フードコート中央部にはチャージカウンターが設置されています。

脱税や横領、窃盗などを防ぎ、衛生的でもあり、運営側で各店舗の売上も把握できるというナイスな仕組みなのですが、「まことに〜?」と思って屋台で現金で払ってみたら、笑顔で受け取ってもらえました。

そこで今度は、フードコート中央部のチャージカウンターの前のドリンク販売所で現金で払ってみたら(しかもお釣りが出る金額で)、店の人は受け取った現金をチャージカウンターに持って行ってなんかゴソゴソやって、お釣りとレシートを渡してきてくれて、やっぱり普通に払えました。

東南アジアあるあるー!