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未来の弁護士は「LDaaS」

Great Place to Work(働きがいある会社)のランキングで、フィンランド国内で3位、法律事務所部門だとヨーロッパ全体で1位という、世界中の法律事務所から注目を集める革新的な法律事務所「Fondia」(フォンディア)を訪問しました。

自分のことは、日本国内のみならず世界を見回しても、弁護士のIT活用の最先端を走ってると思ってましたが、いやはや、フォンディアの取り組みには驚かされました。

フォンディアは、中小規模の企業向けに”LDaaS”(Legal Department as a Service -オンラインを通じたサービスとして提供される法務部門-)を提供しています。

そのサービスの中核を担うのが、フォンディア自ら開発したLegal Platform 「My Fondia」です。
顧客には固有のアカウントが発行され、フォンディア所内の担当チームとのクローズドな情報共有プラットフォームにアクセスできます。
(ブラウザ、アプリ、いずれも対応しています)

顧客情報、担当チーム情報、利用可能なサービス内容などの基本的な情報はもちろんのこと、継続案件の進捗状況(今は誰が何をやっているのか、次はいつ誰が何をやるのか、透明化され、可視化される)、作成したドキュメントの保管・管理(更新日などのバージョン管理もできる)、コメント機能、その月のチャージ(担当者ごとの稼働時間や実施業務に基づく請求金額の計算)などが、シンプルで美しいUIで表示されます。

ここまでなら、既存のコラボレーションツールを使えば実現できそうですが、驚かされたのは「Recomendations」の機能です。

これは、顧客の状況・課題に合わせて、今後必要になるとフォンディアが考える手続きやドキュメントなどの提案が、スケジュールに沿ってビジュアライズされたものです。

顧客から具体的な依頼がなくても、法律事務所側からシステマチックに提案が行われるので、高品質なサービスが持続可能な形で全ての顧客に一律に提供されることになります。

これってまさに、XaaS(SaaS,PaaS,IaaSなど)の考えそのものですね。

自分も、ChatWorkやBox、G SuiteといったITツールを活用してオンラインで法務サービスを提供していますし、顧客の課題を見つけ出して、先回りした提案を行っているので、”LDaaS “という概念はとても腑に落ちました。
(ここまでシステマチックにはできていませんが…)

それと、自分のサービスのことを、これまでは「法務部門をクラウドに持つ」と表現していましたが、LDaaSという言葉のほうがかっこいいですね(笑)

 

スマホでも利用できる「My Fondia

日本への留学経験があるフォンディアの弁護士

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