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ボーイング社の製品が展示されたスペース

前回に引き続き、シアトルとサンフランシスコの研修レポートです。

Amazonのリアル書店を訪問した後は、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社であるボーイング社を訪問して、工場見学&ワシントン大学の教授による講義を受けました。

ボーイング社のような大企業が常に成長を続け、競争に勝ち抜いていくためには、イノベーションが必要です。

そしてアメリカは、世界で最もイノベーションが起こりやすい環境の国です。
(Forbesが発表したイノベーティブな会社Top10のうち、9社がアメリカ企業!)

アメリカでは、大企業でも判断基準がフラットで、上層部だけでなく、現場の人間が日々物事を判断しているため、会社としての決断が早いわけです。

特に、イノベーティブな会社の社長には、5つの特徴があります。

  1. 好奇心を持っている
  2. 将来どういうことができるか意識している
  3. 多くのデータを入手している
  4. 失敗から学びとり、Try & Errorでチャレンジしている
  5. コネクティブな思考を持っている(点と点を繋ぐような)

また、イノベーションを起こすためには新しい価値観を取り入れる必要があり、そのためには、全く新しい価値観を持っている20代の若者を積極的に採用する必要があります。

社員の採用に際しては、経歴や経験で判断せず、どういった問題を今まで解決してきたか、我が社の課題をどう解決するかを聞き、論理的でイノベーティブな答えが出せるかどうかを見極めます。

最近のアメリカでは、賃金の大小を気にせず、社会に変革を起こしたいというマインドの若者(ミレニアム世代)が増えています。

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ボーイング社創業者のビル・ボーイング

そのような優秀な若手社員に(転職せずに)働き続けてもらうには、「職場が柔軟かどうか」「リーダーが若手社員とコミュニケーションを大切にしているか」が重要になります。

こういった内容の講義の中で、特に印象に残ったのは、「繋げる」という言葉です。

イノベーションは、自分(経営者)一人で考えて起こすものではなく、若手社員や顧客、パートナーやステークホルダーなど、沢山の人と繋がる、それこそ自分以外の人同士を繋げたりすることで起こすものだという話は、大きな気付きでした。

これから当事務所としても、今まで以上に積極的に沢山の人と繋がって行こうと思いました。