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なぜシアトルの人は1杯13ドル以上のコーヒーをスタバで飲むのか

Starbucks Reserveのコンセプトについて語るスターバックス社の方

前回に引き続き、シアトルとサンフランシスコの研修レポートです。

ボーイング社を訪問した後は、シアトルにあるスターバックスの劇場型焙煎所併設高単価ショップ「Starbucks Reserve」(※)を訪問し、本社の社員の方からスターバックス社の戦略についてお聞きしました。

(※シアトル店が世界第一号店であり、現時点で唯一の店舗。日本では2018年末に中目黒で第一号店がオープンする予定。)

Starbucks Reserveは、ハワード・シュルツCEOが「チャーリーとチョコレート工場」の「コーヒー版」を作りたいと考え、実現した店舗です。

店内にある巨大なロースターで、お客さんの目の前で豆が焙煎され、その焙煎された豆が空中の透明チューブを通って巨大な銅板のタンクに運ばれ、そこからまたチューブを通ってカウンターに運ばれる様子には、心からワクワクさせられます。

そしてその焙煎された豆を、極めて優れた技術を認定された一流のバリスタが、特性の革製エプロンを着用し、一杯ずつ目の前で丁寧にドリップをしてくれます。

 

目の前でドリップされるコーヒーをテイスティングしました

店内では、コーヒーや食事のメニューだけでなく、自転車やTシャツなど、スターバックスとは関わりがなさそうなアイテムが売られていました。 「ローカル」かつ「フェアトレード」であることを軸にアイテムを選定し(顧客データを元にレコメンドするのではなく、自分たちが扱っていて面白いものを選定しているとのことです。)、ライフスタイルの提案も行っているとのことでした。

 

 

 

 

タンブラーとサイクルグッズが並べて売られています

日本では、飲食業界では経常利益が15%以上なら利益率が高いと言われていますが、スターバックス社の利益率はそれを上回る18%! そしてこのシアトルのStarbucks Reserveは、多い時だと400万/日、年間5億円を売り上げるとのことでした。 モノ→コトに消費の傾向が変わっていることは常々感じていますが、Starbucks Reserveはまさに、五感で感じる体験を(高価格で)売るというサービスの極致を感じさせられました。

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