今回は、シアトルとサンフランシスコの研修レポートの最終回です。
「Starbucks Reserve」を訪問した後は、サンフランシスコにあるGoogleの本社を訪問し、本社の社員の方からGoogleのイノベーションを支える「10の企業方針」についてお聞きしました。
Googleというと、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションが有名ですよね。 ですがこのミッションは、イノベーションによって実現されます。
では、どうやってイノベーションを起こすのでしょうか。 その裏には、10の企業方針があるとのこと。
- ユーザー焦点を絞れば、他は後からついてくる
- 優先順位をつけて集中する
- 遅いより早い方がいい
- 他の人の意見を積極的に聞き入れる
- 新しいマーケットを常に模索
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 理解のある人であれ
- 情報のニーズは全ての国境を越える
- 挑戦の楽しさをエンジョイ、フラットなコミュニケーション
- 現状維持で満足しない
確かにGoogleの活動を見ていると、この企業方針に裏打ちされているな、というのが実感できますね。
Googleには、この企業方針を反映したユニークな社内制度が色々あります。その一部を紹介します。
【TGIF(Thank God, It’s Friday.)】
金曜日の夜は毎週他の部署の人たちと社内のカフェで飲めるようにしている。
そして会社のトップが企業秘密に関わるようなことを全社員に対して伝え、共有する。
【Peer Bonus】
4半期に1回、1万7000円/回、年間20人までに、社員一人ひとりが、他の社員へボーナスを渡すことができる。
【Googlegeist】
部下が上司を評価することができ、上司はそれを部下に開示して、どうやって改善すればいいか提案しなくてはいけない。
また、東日本大震災発生直後に災害対応サービスがリリースされた際の裏側や、Googleグラスのプロトタイプが開発されるまでの圧倒的なスピード感など、この企業方針に裏打ちされた幾つものエピソードも興味深かったです。
思えば自分が子供の頃と比べて、世界は本当に便利になりました。
それもこれも、イノベーションを起こして世界を便利にしてくれるITサービスのおかげです。
私も「世界を便利にしてくれるITサービスを弁護士が法律で支える」というミッションを実現すべく、これからもIT企業の皆さんを頑張ってサポートしていこうと思ったのでした。