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ベトナムでメディアに取り上げてもらう方法

ベトナムでプレスリリース配信サービスを手がけているDaisei VEHO Worksの創業者の和島さんとお会いしてきました。

プレスリリース配信サービスというと、日本ではPR TIMESが有名ですが、和島さんが2017年に会社を立ち上げるまで、ベトナムにはそのようなサービスがなかったそうです。

というより、そもそもベトナムではPR(パブリック・リレーションズ)の考えが全然浸透していなくて、企業も専任の広報担当者を置いておらず、そもそも、広報という職種自体が一般的でないレベルだったようです。

そんな、ブルーオーシャンだと思ったらそもそもオーシャンがなかった(水溜まってなかった)状況下で、いかにマーケットそのものを地道に作ってきたか、という話はとても面白かったです。

ベトナムでは、企業がプレスリリースをメディアに送る(それを興味を持ったメディアが取材をしたり記事にする)、という文化がなかったので、プレスリリース配信サービスを開始した当初は、メディアの側から「これを掲載して欲しいの?だったらお金払って。」みたいな対応だったそうです。「企業から送られてくるプレスリリースを使えば、取材コストをかけずに記事が作れる。」みたいな発想が無かったのですね。

ですが、プレスリリースを媒介にしないと、現地のメディアとコネクションのない日系企業(外国企業)の取り組みがメディアに取り上げられる機会がありません。

それは結局、ベトナムの人たちが外国企業の取り組みを知る機会を得られないということで、グローバル社会においてそんな状況下では、ベトナム国民が世界に取り残されてしまうのでは?メディアの矜持としてどうなのよ?というメディアへの問題提起、意識改革を地道に行った結果、メディアとリレーションが形成できるようになり、今ではDaisei VEHO Worksのプレスリリースの配信先メディアは2019年現在で1200社にもなり、プレスリリースの掲載率も5%近いそうです。

ベトナムに進出中で、自社の取り組みを現地メディアに掲載してもらいたいと考えている日系企業の皆さんは、Daisei VEHO Worksに問い合わせてみて下さい。

それにしても和島さんは、ITを活用したロケーションフリーで拡張性のある働き方や、自主性・自己決定が幸福に結びつくという価値観などが僕と一緒で、こういう人はあまりいないのでとても話が盛り上がりました。ありがとうございました!

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