サイトを作ったり、ブログ記事を書くときに、アイキャッチとして写真を使いたいところですが、自分(素人)が撮った写真では格好がつかないですよね。というわけで、プロの写真を使いたいところですが、有料素材サイトですと、1枚数百円、数千円します。そんな時、フリー素材サイトにも同じような写真があって、しかも無料なら、ついついそっちを使いたくなりますよね。

 でも、本当にそのフリー素材サイト、カメラマン(著作権者)から、フリー素材として使うことの許諾を受けているのでしょうか?「フリー素材サイト」で検索すると、山のように色んなサイトがヒットします。その中には、「ぱくたそ」のような有名サイトもあれば、明らかに怪しげな(運営元もよくわからない)サイトまで、玉石混交です。

 とはいえ、利用者としては、どれも同じくフリー素材サイト万が一そのサイトが勝手に他人の写真を掲載していた(著作権を侵害していた)としても、フリー素材サイトに掲載されていたのを使っただけ=著作権を侵害する意図はなかった以上、怒られた段階で写真を削除すればいいんじゃない?と思ってしまいますよね。

 ですが、そんなことはありません。場合によっては、利用者は「著作権侵害」の責任を負い、著作権者などに損害賠償をしなければならなくなります。

 実はこの手のトラブルはしょっちゅうあり、裁判も時々起きているのです。そして、裁判所は基本的に、フリー素材サイトに掲載の写真といえども、誰の著作物なのか、権利関係がどうなっているのか、そういった事情が不明な写真の利用は控えるべきであり、警告を受けた段階で使用を止めただけで責任を免れるものでもない=損害賠償義務を負う、と判断しています。

 というわけで、フリー素材サイトの写真を使うなら、信頼と実績のある著名サイト以外の写真は使わない方がいいでしょうあるいは、きちんと有料素材サイトから買いましょう。数百円、数千円をケチって訴えられたら、バカバカしいですよ